ずっと映画館で観たかった映画をやっと観れた話「秒速5センチメートル」【ネタバレ有り】
こんばんは!
今日は映画について少しお話を
「好きな映画」というのはきっと多くの方に有ると思いますが
あの映画が一番好きなんだけど劇場で観た事はないから劇場で観て見たい!
という作品は有りますか?
私には一つ有って、そのタイトルが「秒速5センチメートル」
(作品についてのネタバレを含みます)
有名な新海誠監督の作品なのでご存じの方もたくさん居ると思います。
私が初めてこの作品の存在を知ったのは10年以上前で
ただその当時でも既に上映から数年経っており
当時レンタルビデオ店で「何か良い映画ないかなぁ〜」と陳列棚を眺めていたところ
たまたま目に入り、パッケージを見たところ私が好きだった「山崎まさよし」さんが楽曲提供をされているのも有って興味が出て観たのですが
それはそれは何というか感動…とは少し違う感情な気もしますが、心に凄く刺さる物が有りとても好きになった作品でした。
それ以降新海誠監督の作品が好きになり全て追いかけてきて
いつか機会が有れば劇場でも観てみたいなぁとずーーっと思っていたのですが
(都内の某劇場ではちょこちょこ再上映が有ったのですが行けず…)
この度11月に公開される新海誠監督の新作「すずめの戸締まり」の公開記念という事で
が開催されて全国多数の劇場で「秒速5センチメートル」が鑑賞出来るという発表が!
ほんとに長年の間見たい!と思い続けていたのでこれは観に行かねば!と早速見て来ました。
まず観終わっての感想がほんとに劇場でやっと観れたんだなぁと感慨深さをしみじみと。
それと私はBlu-rayやDVDの限定盤も持っているので
もう何回見たか覚えていないほどこの作品を観ているのですが
それでも観た後の独特な感情、感傷と言いますか肩にドシッ!と乗ってくる感じで
エンドロールが終わった後もしばらく劇場の席から立ち上がりたくない気分でした。笑
しかしこの作品を初めて観た時はなんともやるせない&辛い話だなぁという想いが強かったのですが
何度も拝見していると面白いもので段々と鑑賞後に想うことも変わってきており
悲しい話というよりは主人公の貴樹がラストシーンでようやく救われる話、という真逆の感想を抱くようになりました。
今回劇場で観て改めてそう思いました。
ラストのシーンでお互い振り返って立ち止まりはしたけど
「明里」はすぐに前を向いて進んで行った
「貴樹」は振り返ってしばらく立ち尽くしていた
お互いの「現在」を表しているかのような描き方をされており
そして踏切の先に彼女が居ない事を見て「貴樹」は自嘲気味に笑い、歩いて行くという
初めて観た時はここでまた2人が出会って希望を持たせた終わりであってほしかったなぁと思った記憶が有るのですが
鑑賞回数を重ねるにあたって出会わない事でようやく貴樹が長年自分を縛っていた想いから解放され、立ち止まって過去を振り返り続けた状態からやっと「前を向いて」柔らかい笑顔を浮かべて進んでいけるのだと想えるようになりました。
「明里」は既に過去を「思い出」に変えている感じがしましたが、「貴樹」にとっても過去が「未練」ではなくて「思い出」に変わって前へ進んで行ってくれれば良いなぁとほんとに思います。
観た方それぞれに感想は有ると思いますがほんとに色々考えさせてくれる良い作品だなぁと。
公開から十数年経った作品ですが改めて劇場で観る機会に恵まれて本当に感謝です。
大袈裟かもしれませんが一つの夢が叶いました!笑
新海誠監督といえば今や代表作と言えば「君の名は。」や「天気の子」ですが
それらと比べるとエンターテイメント寄りではない分、好き嫌いが非常に分かれやすい作品だとは思いますがこうして劇場で観ることが出来て本当に良かった。
個人的には同じく人間ドラマ色が強い「言の葉の庭」やこの「秒速5センチメートル」がとくに大好きなのでこういう作品をまた新海誠監督にはぜひ作って頂きたいですね!
(11月公開の「すずめの戸締まり」はエンターテイメント寄りな気がしますがもちろん観に行きます!)
「君の名は。」と「天気の子」も上映中なのでもう一度見返したいという方はぜひ劇場に足を運んで見て下さい!
私も時間を作ってまた観に行こうっと!
それでは今日はこの辺でー、ご閲覧ありがとうございましたっ!
(劇場で頂いたポストカード、グッズも欲しかったけど売り切れなのでした。)